力うどん発祥の店 ?大阪難波の「力餅食堂」餅が想像以上に柔らかい!

Gourmet

力うどん発祥の店 は?を知る前に、「力うどん」とはどんなもの?

餅が入ったもの。他の具と組み合わされる場合も多い。近畿地方での呼び方の「かちんうどん」「かっちんうどん」とは、「餅」を指す女房言葉から。通常は焼き餅が乗せられることが多い。(Wikipedia引用)

とありますが、語源に関しては「力持ち」を「ちからモチうどん」にかけた洒落とも言われております。

登録商標「力餅」 力うどん発祥の店 ?

今回訪れたのは、大阪難波にあるうどん屋「力餅食堂」さん。なぜに「力うどん」と言われたかは上記Wikipedia引用の通りで、この店が「力餅」を登録商標!と大々的に宣言していることから、力うどん発祥の店と言われております。店の暖簾に写真のように大きく書かれていますから、本当に「力持ち」と「力餅」と洒落を言い始めたのが、この店の方だったのかも知れません。

ただもしかしたら、ビジネスセンスのある店主で「力餅」という言葉を真っ先に登録商標申請をしたのか…まぁつまらない推測ですが、きっと店の従業員の方達は「力餅」に誇りを持って仕事をしているはずです。

店頭にあるサンプルからもわかるようにメニューは結構多いです。うどん屋に置いてある一通りのものはあるようです。値札を手作りしているあたりは、昔ながらのお店と感じてしまいます。この雰囲気が良いですね。ただ気になるのは「力餅うどん」ではなく「餅うどん」と記されています。「力餅」は商標登録なのに、ここでは使わない。流石関西と言ったところですか?

そして少し不自然なうどん屋に中華そば。関西では結構うどん屋、そば屋に中華そばを置いてある店が多く感じます。わざわざここで中華そばを食べるのか?と個人的には思うのですが、どうなのでしょう…気にはなりますが、店内へ向かいます!

昔ながらの和風店内

入ってまず感じたのが「懐かしい」です。昔の店内の雰囲気はこんな写真の様でしたよね。分厚いクションの木枠椅子と大きくゴツイ机。そしてタイル床って雰囲気でした。この様な椅子や机は、どこか専門的な店があるのでしょうか。何か決め事でもあったのでは?と感じるほど、どの店も同じで、この力餅食堂もまさに昔ながらの店づくりです。

うどん屋発祥は、こんぴら(香川県琴平)と言われており金刀比羅宮収蔵の金比羅祭礼図屏風の一部に描かれているらしいです。
そば屋発祥は江戸時代から「のれん御三家」と呼ばれる「砂場」「更科」「藪」が老舗のそば屋と言われているようで、そのうち「砂場」は最古株で大阪西区新町にあったそうです。

この店のある場所は大阪で、金刀比羅がある香川も近くにあります。うどん屋発祥とそば屋発祥がどちらも近いということは、この店が古くかの店と考えられます。店内の雰囲気もこの店から広がっていったのかも知れません。

ただ入ってすぐに感じた「懐かしい」は安心感でもあります。こういった昔ながらの雰囲気はずっと残してもらいたいものです。力うどんだけではなく、この様な店内の雰囲気も、ここに来たら是非楽しんで下さい。

メニューを見ると、やはり「餅うどん」と書かれております。その脇に小さく「力餅名物」と記載もされていますが、「力餅うどん」ではないのですね…まずは、餅うどんを頼みますが、その隣のカレーうどんも気になる存在です…

メニュー一覧

メニューを隈なく見ると、うどんだけではなく、そばもあります。そしてサンプルでも見ていた「中華そば」更に「チャンポンめん」まであります。関東では中華そばは、辛うじてあったとしても、チャンポンめんは見かけないですよね。メニューを見るだけでも十分楽しめます。

餅に焼き目が。香り際立つ餅うどんです。

さぁ来ました餅うどん!具は至ってシンプル。焼き餅に鶏肉とネギが入っただけ。餅は焼き目が付いているため、香りも楽しめます。そして想像以上に柔らかい。うどんは関西風なので麺も柔らかめ。ここが関東との違いであり、好みの分かれる所です。

それでも、出汁が美味しいので柔らかいうどんが苦手な方でも美味しく頂けると思います。暑い夏でもスープを完食できる美味しさ。汗をかきながらのうどんもまた良し。もちろん冬なら体が暖まる事間違いなしです。それにしても、この餅の柔らかさはなんなのか!?何個でも食べられそうです。言葉と写真だけでは伝えられない。必ずこの店に来てお試し下さい。

関西と関東のうどんの違い

ちなみに関西と関東では、うどんの出汁・麺に違いがあります。

■関西
味:薄い
出汁:昆布中心
麺:比較的柔らかい
水:軟水

■関東
味:濃い
出汁:鰹中心
麺:比較的硬い
水:硬水

軟水と硬水で出汁の取れ具合が異なるようです。その地にあった出汁の取り方をしている事が、関西と関東の違いを生んでいるのでしょう。
旅行でこういった違いを感じる事、学べる事も楽しみの1つですね。

お腹いっぱいになっても、まだまだ食べる自信がある方は、大阪ミナミで今最もアツイエリア。裏ナンバで大阪名物「食い倒れ」に挑戦してみるのはどうでしょうか?厳選ランチを紹介しています。

近くの難波パークスも最近では外国人観光客の人気スポットです。こちらは動画でお楽しみ下さい。

そして関西定番のカレーうどん

メニューで気になっていたカレーうどんも注文。来たところで関西と関東の違いをここでも発見。関西でよく見かけるのは「うどん+ご飯」「ラーメン+ご飯」というセット。関東では余程の事がない限り単品ではないでしょうか?関西では老若男女が、ほぼご飯を加えて注文しています。

これはうどん自体が味噌汁の代わりとしての立場である。と聞いたことがありますが、そういった話を聞くと、うどんが柔らかいのもわかる気がします。メイン食ではなく、麺は味噌汁の具的な存在なのでしょうかね。さて、このカレーうどんは、予想よりもだいぶサバサバしています。

しかし、カレーの風味と出汁がきいていますので、全く物足りなさを感じることなく頂けました。牛肉とネギが入っており、うどんを食べ終わった後に、ご飯とカレーの汁で更に楽しむことができます。カレーうどんもオススメの一品です。ぜひご賞味下さい。

カレーうどん発祥の店 三朝庵

力うどん発祥の店 がここ「力餅食堂」であれば、カレーうどん発祥の店はどこだろう?と調べましたら、どうやら東京新宿区馬場にある「三朝庵」という店のようですね。ここはカレーうどんのみならず、カレー丼も発祥の店らしいです。時間があれば、この店でも食べてみたいですね。

■食べログ:三朝庵

難波のうどん屋をご紹介。関西と讃岐うどんの違いを知りながらお店を探してみてはどうでしょうか?

外に出て発見!実はおはぎも売っている

完食し会計を済まし、店を出て気がつきました。実はおはぎも売っているんですね。餅が柔らかいのも納得。赤飯もあることから、もち米を取り扱っている店と推測します。

餅を作って、それを最初にうどんに入れたのが、やはりこの店なのかも知れません。日本の歴史も感じたい方は是非大阪難波の「力餅食堂」お立ち寄り下さい。

店舗詳細

【電話】06-6633-5761
【住所】大阪府大阪市浪速区難波中3-15-6
【食べログ】力餅食堂

追記:2017/11/10

何名の方々からご指摘があり、力餅食堂について幾つか新たにわかりましたので追記していきます。

創業は1889年(明治22年)兵庫県豊岡市で饅頭屋としてスタートしたようです。その後経営悪化などがあるも、1903年に「力餅」として再出発。甘党食堂でしたが、大正末期から丼物や麺類などが加わり、現在の大衆食堂となったようです。暖簾分け制度で1941年には78店舗まで増え、大東亜戦争にて廃業した方も多かったようですが、戦後に再び活発化し店舗が急増し約180店舗もあったとの事です。

現在は店主らの高齢化、後継者不足により廃業が相次いでいる様です。こういった情報を頂きましたので追記致しました。しかし、力餅食堂がそんな状況だとは知らず大変残念に思っておりますが、この様に発信していた事で新しく知ることも出来ました。

これを読んで下さった方々も是非力餅食堂へ足を運んで下さい。その他の情報などあれば、ご連絡頂けたらと思います。

JPNTRAVEL

JPNTRAVEL

このサイトは大阪を中心に日本のおすすめスポット、グルメなどを紹介していきます。 街の風景や360度動画でVR体験もできる動画チャンネルもあわせて紹介します。

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA


TOP
CLOSE